2008年06月03日

硫化水素自殺:「腐敗臭の煙」ネット情報拡散、47人死亡 巻き添えも急増

硫化水素自殺:「腐敗臭の煙」ネット情報拡散、47人死亡 巻き添えも急増

 硫化水素による自殺が全国各地で相次いでいる。体調を崩したり避難を強いられるなど
周辺の人が巻き添えとなるケースも目立ち、深刻な問題となりつつある。行政の取り組み
も始まったが、「自殺の連鎖」を止めるには、家族など周囲の人たち、自殺に使われた商
品を製造する企業など総合的な取り組みが必要だ。

◇巻き添えも急増「他人の幸せ奪えるのか」

 「突然、死の恐怖にさらされた。後遺症はないのか」。今年2月、硫化水素自殺に巻き
込まれた東京都渋谷区の女性会社員は今も、不安が頭から離れない。

 事件があったのは2月18日。3階建てマンションの1階に住む無職男性(27)が自
殺を図った。3階に住む女性会社員は、強い硫黄のにおいで目覚めた。激しい頭痛や吐き
気に襲われ、2人の子も泣きやまない。駆けつけた警察官とともに1階の部屋のドアを開
けると、ジャージー姿の若者がソファに倒れ、床に転がった鍋から煙が噴き出ていたという。

 女性は硫化水素自殺のニュースを見るたび体が震える。「硫化水素自殺を図る人に、他
人の幸せまで奪う権利があるのか。私たちのような人がこれからも出ると思うと悔しい」
と言葉を詰まらせた。

 硫化水素自殺は、1月ごろからインターネットの掲示板で手口が紹介されるようになった。
3月ごろから自殺件数が増え、メディアも大きく扱うようになった。4月に入って激増し、
中旬以降はほぼ連日発生。3月以降に少なくとも39件47人が死亡した。家族が巻き添
えで亡くなったケースもある。報道が自殺の連鎖を誘発する場合があることは知られてお
り、日本自殺予防学会は今月18日、報道機関に▽詳しい方法を紹介しない▽相談機関な
どについての情報提供を併せて行う−−などの配慮を求める緊急アピールを出した。

 ただ、一昨年10月に国立精神・神経センター内に開設された自殺予防総合対策センタ
ー(東京都小平市)の松本俊彦・自殺実態分析室長は「今回はメディアにも比較的慎重な
扱いが見られたが、はるかに早くインターネットを介した情報が広がった」と指摘する。

 03〜04年、インターネットで仲間を募り、自動車内で一酸化炭素自殺を図る「ネッ
ト心中」が問題化した後、自殺サイトの監視・管理強化や検索機能を使った自殺防止サイ
トへの誘導が始まった。しかし、自殺サイトの閉鎖や書き込み者の特定は、表現の自由の
問題もあり簡単ではない。

 高知県香南市の市営住宅で23日に自殺した中学3年の女子生徒(14)は、硫化水素
による自殺方法を「テレビで見て知った」と書き残していた。県警香南署によると、生徒
の自宅にはパソコンなどの機器はなく、ニュースなどから知識を得たとみられるという。



(コメント)
ネットの弊害について問題提起するのは結構なことですが、何事も行き過ぎは
良くないです。報道は劇薬です。扱いを誤れば強烈な副作用を引き起こし、
最悪の場合死者が出てしまいます。こうした社会問題の扱いには細心の注意が
求められます。
それにしても変ですね。テレビでは硫化水素の作り方までは報道されていない
はずなのですが、どこかの局ではそれを紹介してたということでしょうか。
高等学校なら、その科によって調合方法を習うことはあるでしょうが、中学では
習わないはずです。他に考えられるものは化学雑誌ですね。
posted by 弱者 at 12:21| ニュース等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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