2015年までに光回線などの超高速ブロードバンドの利用を国内全世帯で可能にする総務省の「光の道」構想に、不透明感が漂ってきた。原口一博総務相の肝いりの政策とあって、17日にも行われる内閣改造で総務相が交代すれば、構想実現に向けた作業が迷走しかねない。有識者でつくる総務省の作業部会は構想に関する最終報告を11月末にまとめる予定だが、難問であるNTTの経営形態見直しもテーマに含まれており、強力な推進役を失えば結論の取りまとめが難航することも予想される。
◆光アクセス網分離
「この国の命運がかかっている。だれが総務大臣でも『光の道』構想はやらねばいけない」
民主党代表選が行われた14日夜、原口総務相はCS放送の番組収録でこう強調し、自らの去就にかかわらず構想実現は日本に不可欠との考えを強調した。菅内閣の閣僚でありながら代表戦では小沢一郎前幹事長を支持しただけに、閣内に残るのは難しいとの観測は強い。
最終報告に向けた作業部会の議論で焦点となるのは、NTT東西地域会社が保有する光アクセス網(電話局と家庭を結ぶネットワーク)の分離問題だ。
作業部会は今年5月、(1)現状維持(2)同じ社内で他部門と分断する「機能分離」(3)NTT持ち株会社の下に別会社として置く「グループ内分社化」(4)NTTグループから完全に切り離す「完全分社化」−を取り得る方向性として例示した。
◆再編論議「時間不足」
完全分社化を求めるソフトバンクは、完全分社化して新たに光アクセス網会社を設ければ(1)光回線は現行のメタル回線と同じ価格で提供できる(2)光回線は2.5兆円あればすべて整備できる(3)光アクセス網会社は黒字経営が可能−と主張してきた。
これに対し、当事者のNTTは「そんなにいい話があるのにやらなければ、NTTの経営陣は怠慢ということになる」(鵜浦博夫副社長)と、皮肉を込めて否定。ソフトバンクの試算ではコストを少なく見積もっていて光アクセス網会社は赤字化が必至の上、「光回線の整備には2.5兆円の倍はかかる」(鵜浦副社長)と指摘している。
ソフトバンクの孫正義社長は「大きな意思決定をするために政治家がいる」として、NTTの経営形態見直しをめぐる政治決断を原口総務相に期待していただけに、総務相交代となれば孫社長には大きな痛手となる。
最終報告まで、作業部会に残された時間は2カ月余り。「過去のケースでも政治問題化し、ややこしくなった」(経済学者の池田信夫氏)とされるNTTの再編論議に一定の結論を得るには「時間不足」との指摘も多い。衆参で多数派が異なる「ねじれ国会」への難しい対応を菅政権が迫られる中、政治決断という“大なた”は振るいにくく、原口氏の去就次第では構想が宙に浮く恐れもある。
(コメント)
まったくの白というわけではないですが、前総務相の原口氏よりは
かなり2ちゃんねる色の薄い大臣が就任したようです。
私が反2ゲリラに志願してからは始めてのタイプの総務大臣ですね。
ただ、経歴の慶應大学教授というのが少し引っかかる。
慶応にはあの、ネット犯罪者達の強い味方「村井 純」教授がいる。
この人物が新総務相の片山善博氏とはどのような繋がりをもってきたかで
今後のマスコミやネット社会に対する方針が決まると思われます。
また、慶応繋がりで、大臣就任の挨拶と称し、下らないことを村井の
古狸が大臣に吹き込みにいくか、2ちゃんねるファミリーが、同盟メディア
幹部を煽って、管内閣潰しか、片山大臣降ろしのためのネガティブキャン
ペーンを計画させる可能性もあります。
現に、この上の記事のように、2ちゃんねるの同盟メディアの一つ、
フジ産経系が動きを見せてきました。
「光の道」なんて、実質的にネット社会の黒い連中への献上金計画
みたいなものです。
IT企業の連中は、今まで散々悪さして儲けてきた膨大な資金があります。
少々悪さしてもITの普及の為ということで、政府は黙認してきたんです。
もうたんまり儲けてきたのだから、そのカネ使わせればいいんです。
そうすれば、今まで犠牲になってきた被害者も少しは浮かばれるというもの。
その彼等の自慢のITマネーで回線引かせればいいんです。
税金投入する必要まったく無し。