2010年05月28日

闇サイト「道具屋」つなぐ「振り込め」への架空口座供給源

闇サイト「道具屋」つなぐ「振り込め」への架空口座供給源

 振り込め詐欺グループに転売されたとみられる架空口座を開設したとして、東京地検は4月30日、宮城県石巻市の携帯電話販売会社社長、石母田(いしもた)豊容疑者(47)を詐欺罪などで起訴した。警視庁が捜査を始めた端緒は、口座を買い取った東京都小金井市の無職男(32)が書き込みをしていた闇サイトだった。職を失って生活に窮し、犯罪グループに架空口座を販売する「道具屋」に転落した2人。面識はなく商談はメールや携帯電話でだったが、警視庁は取引を装う「おびき出し作戦」で男を逮捕し、約350キロ離れた架空口座の供給源にたどり着いた。【伊澤拓也、酒井祥宏】

 『○空○座 1通5万円にてお譲りします。都内であれば手渡し可能』。捜査2課の捜査員はインターネットの闇サイトの書き込みを発見した。「架空口座を5万円で販売する」という意味だ。捜査員は昨年12月、客を装いメールを送った。

 男は待ち合わせ場所のJR三鷹駅に現れたが、捜査員は接触せず尾行。住所を突き止め、2カ月にわたり行動を追うと、不審な人物から現金を受け取る場面を確認した。再びメールを送ると「おとり捜査を警戒するため」と、2駅離れた東小金井駅を指定してきた。

 「道具屋に間違いない」。警視庁は2月、架空口座の販売を持ち掛けたとして、犯罪収益移転防止法違反(誘引など)容疑で逮捕した。男には罰金50万円の略式命令が出された。

 男は家賃8万5000円の2DKアパートで妻と暮らしている。コンピューター関係会社でシステム監視の仕事をしていたが、給与面で不満があり、逮捕の数カ月前に退職。妻とよく訪れていた武蔵小金井駅近くの飲食店では「手持ちが少ないから」とこぼし、わずかなつまみでビールを飲んでいたという。

 そのころ、石母田被告は起業の夢に破れ、キャンピングカーで1人きりで寝泊まりする生活をしていた。

 知人によると、約15年前に借金の連帯保証人になったのをきっかけに借金を抱えた。飲食店や人材派遣会社などを経営したがうまくいかず、「石巻の携帯を一手に取り扱う」と01年に始めた携帯電話販売店も、経営不振で数年前にたたんだ。家庭不和になり昨春、1人家を出たという。

 石母田被告には別の一面もあった。昨年8月まで約25年間、地元少年サッカーチームの監督を務め、県大会優勝に導いたこともあった。選手の父親(40)は「大きな声を出し、選手と一緒に汗を流していた。指導熱心で子供たちに慕われていた。逮捕されたと聞き、まさかと思った」と驚く。キャンピングカーはいつも、かつて指導していたチームの練習場脇に止めていた。

 捜査関係者によると、東京と宮城と遠く離れ、同じように生活に窮していた2人の人生が交差したのは昨年11月。パソコンで就職先を探していた石母田被告が、男の書き込みを発見。「架空口座を売っているようだが、必要なら用意できる」。こう送信したのが、闇の取引の始まりだった。

 石母田被告は偽造した健康保険証を示すなどして、銀行の約20支店で少なくとも30口座を開設し、1口座当たり3万〜4万円で男に販売。男は5万〜6万5000円で振り込め詐欺グループに転売していたとみられる。

 捜査2課の調べに対し、男は「ネットカフェで口座の販売を持ち掛ける書き込みがあるのを見て、自分もやろうと思った。生活に困っていた」と供述。石母田被告は「借金返済にどうしても金が必要だった。電話でのやり取りで男は感じ良い青年と思っていた。恨んではいない」と話しているという。

 ◇「おびき出し」摘発強化 警察当局、昨年362人逮捕・書類送検
 警察は架空口座や他人名義の携帯電話の転売などを「振り込め詐欺助長犯罪」と位置づけ、摘発を強化している。警視庁の捜査幹部は「犯罪ツールを供給する『道具屋』を捕まえることが被害減少につながる」と話す。

 警視庁は09年、口座や携帯電話を第三者に転売したり違法に入手したとして、362人を逮捕・書類送検した。摘発強化などにより、08年比で88人減少しているが、捜査関係者は「最近は遊興費欲しさやアルバイト感覚から、本来は犯罪と無縁だった人が罪悪感なく手を染めるケースが目立つ」と指摘する。

 口座などの密売や犯罪に加担する人材の募集がインターネット上で行われることも多く、警視庁は4月、闇サイトを監視する21人態勢の特命チーム「ネットハンター」を新設した。不正売買や犯罪を持ち掛ける書き込みを見つけた場合、身分を隠して「おびき出し作戦」で接触し、違法行為が確認されれば積極的に摘発する方針だ。


(コメント)
あ〜〜あ・・このままだと、ネット社会からカタギの人間は一人も居なくなる。
アルバイト感覚だとか、犯罪とは無縁な人かなんてどうでもいいこと。
招いた結果が犯罪なら、その人は単なる犯罪者でしかないんです。
無関係な人々の血肉を食らい続け、今までに美味しい想いをしてきたわけです。
他人の人生を流れ作業的に破壊し続けてきたわけですので、あとは同じように
流れ作業的に裁かれてもモンクは言えない。

ところで、こうした事件で逮捕される連中を見ていると、ナチ党にいた
机上の殺人者こと、アドルフ・アイヒマンに似た共通点が見られます。

posted by 弱者 at 22:46| 資料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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